あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
ちゅんちゅんです 🐣
今年もよろしくお願いします。
年末に 2019 年の振り返りをしようと思っていたけど
バタバタしているうちに 2020 年になってしまいました。
2019 年の振り返りと 2020 年の抱負をまとめて書くことにします。
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
2019 年の振り返り。
1日1日を振り返っていたらキリがないので、
夏までの前半と秋からの後半の 2 パートに分けて振り返ります。
【前半】
春休みまでは、サイエンスカフェの事ばかりしていました。
新年度になってからは、授業以外の時間はだいたいずっと就活をしていました。
授業は 2 コマ受けていて、「代数学概論」と「整数論概論」です。
[サイエンスカフェ]
「サイエンスカフェ」は大学の主催するイベントで、
「市民の方々に科学の面白い話をして、科学に対する壁を取り払おう!」
という趣旨のものでした。
そのイベントの運営に参加し、数学 (特に整数論という分野) の講演をしました。
僕は今までに大学生や高校生の前で数学の講演をしたことは何度かありましたが、
数学にまったく馴染みのない大人の人たちの前で講演をしたのは初めてでした。
どうしたら難しくなさそうな感じで聞いてもらえるか、
どうしたら面白さが伝わるか、
と試行錯誤しながら準備しているうちに自分も発表テーマに対する理解が深まり、
とてもいい経験になりました。
あと、のちに就活で面接官に研究内容を説明するときに
サイエンスカフェでの講演の経験が役に立ちました。
[就活]
・金融業界 (アクチュアリー)
・公務員 (大学職員、市役所職員)
の 2 つの業界で就活をしていました。
めちゃくちゃ忙しいしなかなか内定が貰えないしで、心が折れそうでした。
というか何度も折れました。。。
でもなんとか金融業界で希望の職種で採用してもらえて、
心が折れながらも頑張った甲斐がありました。
金融業界の就活をしている時、数学の筆記試験を何度も受けました。
ヤコビ行列とか 100 億年ぶりぐらいに計算して懐かしかったです。
[代数学概論の授業]
学部生をメインターゲットとする、ガロア理論の授業を受けました。
学部 4 年生の時も履修していたけど、
その時はレポートを提出し逃して落単しました。
うちの大学はガロア理論が必修じゃないから、落としても卒業できました。
学部生向けの授業だけど大学院の修了要件にも単位が使えるとの事で、再履修しました。
今回はちゃんと単位を貰いました。
以前受けた時とは違う先生が担当していました。
無限次元のガロア理論の話とかもチラッと話してくれました。
僕は有限次元のガロア理論しか勉強したことがなくて、新鮮で面白かったです。
あと、余談ですが、僕のバイト先のコンビニに先生がよく買い物に来てくれていました。
それで、レジで会計をしながら授業の感想とかを聞かれたりしたのが
なんか面白かったです。
[整数論概論の授業]
有理数体上の四元数環のクラスが square free な整数たちの集合と1対1に対応する
ということをやりました。
僕の専門分野が整数論だから楽しく受けられるだろうという軽い気持ちで受けました。
でも、僕がやっているのは解析方面の整数論で、
この授業は代数方面の整数論で、ついていくのがけっこう大変でした。
僕は今までテンソル積に対して苦手意識があったのですが、
この授業を通してそれがある程度克服された感じがしてよかったです。
僕がテンソル積に初めて出会ったのは、学部 2 年の線形代数の授業でした。
その時はテストやレポート課題にはテンソル積が絡んでこず、
「そういう概念があるのか~」ぐらいの気持ちで眺めていました。
その後ずっと、テンソル積を使う数学に触れる機会がなく、
テンソル積についてよく知ろうとしないまま過ごしてきました。
それで、今回の整数論の授業で 4 年越しでテンソル積に再会しました。
この授業ではテンソル積が息をするように使われまくっていて、
テンソル積に真面目に向き合ういい機会となりました。
【後半】
就活が終わり、夏休み明けからはずっと修論の準備に打ち込んでいます。
授業は 1 コマだけ、「整数論特論」という授業を受けています。
[修論]
修論の内容についてはどこまで公に書いていいものなのか分からないので、
詳しく書くことは控えます。
(新規性が全然ないことをやっているので、あまり気にしなくてもいいような気もするけど…)
どんな分野をやってるかだけザックリ言うと、
ジーゲル・モジュラー形式と呼ばれる種類の関数のことをやっています。
春に指導教官からこのテーマを与えていただいたけど、
今まで全然勉強したことのない分野だったので知らないことだらけで、悪戦苦闘しています。
でも 1 年くらいかけて必死に頑張った甲斐あって、修論っぽいサマに少しずつなりつつあります。
数学は楽しいけど修論を書く作業は苦しいです…。
苦しいけど、この修論が書き上がって大学院を修了して社会人になったら
ここまで数学に打ち込むことは出来なくなるのかなという感じがして、寂しいです。
それで、苦しいけどこの時間がずっと続けばいいのになという気もします。
[整数論特論]
指導教官の担当している授業。
アイゼンシュタイン級数という関数のことをやっています。
これは、モジュラー形式の一種です。
保形的な側面とゼータ的な側面を併せ持っていて、面白いです。
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
2019 年の振り返りが思ったより長くなって力尽きた感がありますが、
最後に 2020 年の抱負を書いておきます。
直近の目標は、修論を完成させて大学院を修了すること。
その次は、だいぶ先だけど、アクチュアリー試験。
数学と KKT を勉強しようと思います。
あと、無事に大学院を修了できたら 4 月から社会人になります。
数学をある程度は使う仕事をすることになる予定ですが、
いま専門でやっている整数論は多分使うことはないだろうと思います。
でも、僕は整数論がすごく大好きなので、
社会人になってからも趣味で整数論に触れ続けたいと思います。
では。
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