非対称性への興味🔎
こんにちは。
ちゅんちゅんです🐣
このあいだ、生物学の先生のお話を聞く機会がありました。
生物の「左右非対称性」についての話でした。
生物のからだは、左右非対称性をたくさん持っています。
例えば人間の心臓は左側にかたよっているし、
脳は左右で役割が異なります。
どのような仕組みで非対称性が起こるのか
というのは、生物学で長年の謎だったそうです。
しかし、最近になって遺伝子の研究が進み、
生物の左右非対称性の仕組みが解明されつつあるそうです🌱
僕の専攻する整数論の分野でも、
「左右非対称」あるいは「非可換」の世界を研究するのが流行っています🌈
整数論における重要な概念で、
「拡大」というものがあります。
これは、例えば実数の世界に虚数を付け加えて複素数の世界へ行ったように、
ある空間をより大きな空間に広げるという概念です。
ある種の「可換性」をもつ特殊な拡大を、
「アーベル拡大」といいます。
20世紀の偉大な数学者・高木貞治は、
数の世界をアーベル拡大したときの素数の様子を研究し、
「類体論」という大きな理論を作り上げました🐾
そこで、最近の整数論の課題のひとつは、
類体論の結果を非アーベル拡大の場合に拡張できないか?
というものです。
先生は、
生物の非対称性の仕組みの解明に貢献したい
と語っておられました。
僕も、類体論を拡張してみたいです。
以上、
数学と生物学の、非対称性の話でした🐣
0コメント